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本校の教育理念について

本校の教育理念「叡智」「高志」「協調」について
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-「叡知」について-

「叡智」とは、優れた知恵のことです。知恵には色々な定義がありますが、私の考える知恵とは「マイナスのことをプラスにする力」です。「プラスのことをプラスにする」あるいは「マイナスのことをマイナスにする」ことは誰でもできることです。「良い成績を取ったので、頑張る」「悪い成績を取ったので、やる気を失う」というのはいたって普通のことです。賢い人間というのは、「マイナスのことをプラスにできる人」ではないかと思います。勉強でも、クラブ活動でも、何かうまくいかない時は、「むしろこれを乗り越えたら、大きく成長する」と考えて、前向きに挑戦してください。逆に「プラスのことをマイナスにする」ことには気をつけましょう。クラブ活動で例えるならば、「良い結果がでて、安心して一生懸命練習しなくなり、実力が下がってしまう」というようなことです。

-「高志」について-

「高志」とは当て字で「常に高い志を持とう」という意味です。「大きな夢、小さな一歩から」という言葉があります。皆さんは若いですから、どんなに大きな夢を持っても構わないと思います。たとえ、周りが「無謀だ」と思うような大きな夢でも、それに向ってがむしゃらに努力することこそ、若者の特権です。ただし、どんなに大きな夢を持ってもいいので、必ず「小さな一歩」を踏み出し続けましょう。「夢を目標に、目標を現実に」してもらえたらと思います。高校三年間、高い志を持ち続けることが、将来も大きな志を抱き続けるようことにつながるはずです。

-「協調」について-

基本的に他者を助けることは人間にしかできないことです。動物の世界では、自分自身を守ることが精いっぱいで、いざとなれば、自分の命を守るために、自分の子どもであっても見捨てることもあります。しかし、人間には他人を助ける能力も優しさもあり、それこそが人間らしさではないかと思います。三年間で、クラブ活動でも学校行事でも日常の生活でも、「人のために気を使いながら、手助けができる人」をめざしましょう。世の中には大きな成功を収めている人や企業が多くありますが、共通点は「人の役に立つ製品・システムを制作・構築した人や企業」であると思います。まずは「自分のため」ではなく、「人のために役立つことは何であろう」と考えることが、遠回りようですが最終的には成功への近道となるはずです。本校の生徒が、高校三年間様々なことにチャレンジして、「マイナスのことをプラスにでき、高い志を持ち、そして周りの人に対して気を配りながら困った人を助けることができる」そんな素敵な大人として巣立っていくことを祈念しております。

浦和麗明高等学校校長 矢 菅 隆

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